和室で使う座卓はどう選ぶ?座卓を置く和室のインテリアの例も併せて紹介

座卓は、和室に欠かせない家具です。かつて、応接室としてお客様を迎える機会の多かった和室には、格式が高く作りも重厚な座卓を置く家庭が多くありました。現在は、和室の用途も多様化しています。和室で使う座卓にも昔ながらのデザインだけでなく、気軽に使えるカジュアルなものやモダンテイストのものなどが増えてきました。

この記事では、座卓選びのポイントと、座卓を置く和室のインテリア例などを紹介していきます。

座卓の選び方

座卓の選び方には、以下のようなポイントがあります。

高さで選ぶ

使い心地の良い座卓を選ぶには、差尺(座面から天板までの高さ)を確認する必要があります。理想的な差尺は身長に0.2をかけた高さといわれています。

 

ただし、座卓をソファと合わせて使う場合には、差尺は少し高めの方が良いでしょう。ソファの座面の高さにもよりますが、40〜50cmくらいの差尺がある座卓をおすすめします。

使う人数で選ぶ

座卓は、普段使う家族の人数などによって最適なサイズや形が変わります。座卓には何人くらい座るのか、来客が多いのかなどを考慮して、必要なサイズの座卓を選びましょう。

 

また、使う人数が少ない場合は正方形、5人以上の人数で使いたい場合は長方形の座卓がおすすめです。

 部屋の広さで選ぶ

使う人数が多いからと大きな座卓を選んでも、部屋のほとんどを占めてしまうようでは、部屋全体が使いづらくなるでしょう。座卓は、椅子に座って使うテーブルとは違い、座面に寝転がったりできるという利点があります。座卓を選ぶ際には、座卓の前で横になれるくらいのスペースを確保できるかどうかを目安に選ぶと、居心地良く部屋が使えます。また、座椅子を使うのであれば別途スペースも必要になることに留意しましょう。

部屋に合うデザインで選ぶ

座卓を選ぶ際には、和室に使われている畳や柱、壁の色やほかの家具と調和する色合いや素材、デザインを選ぶと良いでしょう。

座卓を使った和室のインテリア

ここからは、座卓を置く和室のインテリア例を紹介します。

古民家を改築した和室に欅材の座卓

欅は漆で仕上げられ、漆独特の赤茶色の光沢を持つことが多い材です。古風で、温かみのある雰囲気で、古民家を改築したような雰囲気の和室のインテリアに良く合うのでおすすめです。

落ち着いた色合いの和室にダークブラウンの唐木の座卓

柱や天井材、壁などの色調がダーク系で、落ち着いた色合いの和室には、紫檀、黒檀、花梨など、濃茶系の唐木材の座卓を合わせるがおすすめです。高級感とシックさが、和室をより上質に演出してくれるでしょう。

スタイリッシュなゴザにシンプルデザインの座卓

伝統的な畳ではなく、現代的なスタイリッシュなゴザを合わせる和室のインテリアは近年の流行です。スタイリッシュなゴザの和室には、モノトーンなどのペイントが施され、シンプルに仕上げた座卓を合わせると、おしゃれな和室インテリアになります。

照明で工夫する

「和室の色合いは明るいがダークトーンの座卓を使いたい」という場合、チグハグな印象になるのを避けるため、間接照明を設置して部屋を少し暗めにすると、モダンな印象を演出できます。

低めの座尺の座卓で広さとおしゃれさを演出

理想的といわれる座尺にこだわらず、低めの座卓を使うことで部屋が広く見え、斬新でおしゃれな雰囲気の和室を演出できるのでおすすめです。

テーブルランナーでアレンジする

ダイニングテーブルで使うような、テーブルの真ん中に敷くテーブルランナーを座卓に置くことで、地味になりがちな和室に華やかなアクセントをつけたり、落ち着いた印象にしたりできます。

 

たとえば、柱や畳などが淡い色調の和室に、同じようなトーンの座卓を置いた場合、濃い色合いのテーブルランナーを設置すると部屋の印象を引き締められるでしょう。また、ダークトーンの和室に明るい色合いの座卓を置く場合、テーブルランナーを濃い色調にすることで明るい座卓が浮き上がった印象になるのを防いでくれます。テーブルランナーを使う場合は、座布団や畳の縁などの色合いとの相性の良い色を選ぶと全体の統一感が出ます。

洋室とシンプルなデザインの座卓の組み合わせ

洋室にもラグを敷いて、座卓でくつろぐ家庭は多いかと思います。洋室であれば単純な四角や丸のシンプルなデザインの座卓を選ぶとマッチするでしょう。フローリングの部屋では床材と座卓の材の色合いを統一し、ラグの色でアクセントをつけると統一感とともにおしゃれさも演出できるのでおすすめです。

まとめ

座卓選びのポイントや座卓を置く和室のインテリア例などを紹介しました。実際の例を参考にして、座卓で空間の雰囲気をより良いものにしてみてください。

 

創業昭和20年の「小林宝林堂」では、日本の伝統工芸を次世代に伝承することをモットーに、熟練の技術を持った職人が和家具や漆器の修理などを行っています。箪笥や座卓、飾り棚の修理や漆器の修理、割れた陶器の金継ぎなどを承っておりますので、和家具や器の修理をご希望なら、「小林宝林堂」にお任せください。

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