桐箪笥修理の流れや業者の選び方とは?詳しくご紹介

桐箪笥修理の流れや業者の選び方とは?詳しくご紹介

古くから質の高い家具として知られている桐箪笥ですが、長く使っていると修理が必要になります。その際にどういった基準で修理業者を選べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、桐箪笥の修理業者の選び方や修理の流れについてご紹介いたします。

桐箪笥とは

桐箪笥とはその名の通り、素材に桐を使用したタンスです。タンスに使用される素材にはさまざまな種類がありますが、その中でも桐を使用したタンスだけが『桐箪笥』という一つの種類として扱われています。その理由としては、最大の特徴である『箪笥内の湿度を一定に保てる』という部分にあります。

箪笥に収納ものの中心は衣類になるかと思いますが、その昔は着物が一般的な衣類でした。着物は衣類の中でも湿度に弱く、外気や湿度が変化しやすい環境では早く劣化してしまいます。しかし、桐箪笥は内部の湿度を一定に保てるので、着物を収納する場所として最も適しているのです。その他にも、防虫剤不要と言われるほど害虫にも強く、外側に火がついても内部までは回らないと言われるほど火に対しても強い耐性を持っています。

このように他の素材にはない多くの特徴を持つ桐箪笥は現代でも高い価値があります。洋風の内装が一般的になっているので使われている数は昔ほどではないものの、未だに愛され続けているのです。そんな桐箪笥も使う内に徐々に劣化しますし、何かの拍子に故障することもあります。そのまま廃棄してしまうのは非常にもったいないので、まずは修理を検討しましょう。

修理業者の選び方

桐箪笥の修理を依頼する際の修理業者選びですが、非常に重要な部分です。依頼先によって修理のクオリティには大きな違いが生まれますので、安易に決めてしまうと後悔しかねません。失敗しないためにも、しっかりと業者の良し悪しを見極めるようにしましょう。

まず1つ目のポイントは、実績です。桐箪笥はすべてが一点物ですので、構造や状態は桐箪笥毎に異なります。そのため、修理対象となる桐箪笥の状態を正確に把握し、その上で元の状態へと戻せるだけの知識と経験が求められるのです。もしも知識や経験不足の職人が対応した場合、傷み具合などに見落としがあったり十分でない修理をしてしまったりする恐れがあります。依頼人側が素人ではその失敗に気がつきにくいでしょう。気づいていないだけで、実は失敗しているのは非常に困ります。そのため、桐箪笥の修理を依頼する場合にはまず確かな実績を持っているかどうかという部分で判断しましょう。

ただし、実績が豊富であれば修理のクオリティが必ずしも確かであるとはいえません。修理結果が成功でも失敗でもそれは実績の1つです。つまり、数さえこなしてしまえば実績は増えていくわけです。実績の多さだけでなく、その内容にもしっかりと目を向けた上で、質の高い実績が多い業者に依頼するようにすれば間違いないでしょう。

修理の流れ

実際に修理をする際の流れですが、まずはどのような依頼であっても桐箪笥の表面を整える意味で水洗いします。汚れていると傷などの状態などを正確に把握出来ませんので、桐箪笥の素の状態を確かめるために行うのです。すべての引き出しを取り外した上で、傷がつかないようにタワシで洗います。

水洗いが済むと、水洗いでは落とせないレベルの汚れや虫食い、傷みなどを確かめられます。そこからは必要に応じて分解を行い、交換や埋め木という作業を行うわけです。桐箪笥でよくあるのが歪みやすり減りです。長年使用したことによって全体的に歪んでしまったり、レール部分がすり減ったりすることにより、引き出しがスムーズに引き出せなくなります。箪笥としてスムーズな引き出しは最低条件ですので、まずはその部分を修理します。

傷んでいる部分だけの修理ですと、後々になって修理した部分としていない部分とで状態の違いが出てしまい、それによって引き出しがスムーズにできなくなることがあるのです。そのため基本的にはまるごとの交換が推奨されます。

最後に見た目の修理です。要望に応じて削り直しによって表面をきれいな状態に整えます。しかし、削り直しは必須ではありませんので、傷を完璧に直したいというオーダーがなければ行いません。多くの場合仕上げの塗装だけで事足りますので、ご希望の塗料を使用して表面をきれいに整えます。元々の素材部分と新材部分では塗料の色の出方が異なりますが、プロはそれも把握した上で同じように仕上げられます。きっとその仕上がりに驚嘆されることでしょう。

DIYで修理できるかの判断基準

桐箪笥の修理はDIYでも可能です。しかし、通常のDIYとは違い、高い知識と経験が要求される作業です。万が一失敗してしまってもいいという場合であれば挑戦してもいいですが、失敗が許されないのであれば避けましょう。桐箪笥はそれ自体に価値があるので、修理が必要になった場合には、素直に職人に依頼することをおすすめします。それがクオリティとして確かです。

まとめ

桐箪笥の修理を依頼する場合には、実績の豊富な業者に依頼するといいでしょう。確かな経験と技術が伴っていれば、仕上がりにも期待できます。また、DIYでも修理ができるケースもありますが、できるだけプロに依頼するほうがいいでしょう。「株式会社小林宝林堂」では、経済産業大臣認定の伝統工芸士である職人が在籍しておりますので、修理のクオリティに自信があります。まずはお気軽にお問合せフォームまたはお電話にてお問い合わせください。

 

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