座卓の修理の流れや注意点とは?ポイントを詳しく解説

座卓の修理の流れや注意点とは?ポイントを詳しく解説

和室で使用する昔ながらのテーブルである座卓ですが、使用している中で故障してしまうことがあります。長く使い続けていくためには修理が必要ですが、その流れや注意点についてご存じない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は座卓に修理に関して、修理例や注意点などについてご紹介いたします。

座卓とは

座卓というのは、主に和室などで使用される四角い天板に脚が4本ついている机のことです。近年では様式の部屋が主流となっているため、多くの場合ダイニングテーブルを使用されているかもしれませんが、座卓はダイニングテーブルよりも低いタイプとなります。その見た目から座敷机と呼ばれることもあります。その昔よく使用されておりドラマなどでも見かける『ちゃぶ台』も座卓の一種です。

使用される木材はさまざまあり、紫檀(したん)や黒檀(こくたん)をはじめ、ケヤキやスギを使用した装飾風のものも存在しています。

座卓は畳が敷かれている和室に非常に向いている家具であり、床に座るというスタイルに合わせたものとなっています。洋風テーブルですと椅子の数で座れる人数が限られますが、座卓は指定されていませんので、囲える人数分であれば何人でも座ることが可能というのが最大のメリットではないでしょうか。また、冬における日本の風物詩といっても過言ではないこたつも座卓を拡張した使用方法です。足を突っ込むことで暖を取るというスタイルは、座卓ならではの楽しみ方となるでしょう。

使用頻度が高い家具の1つでもありますので、故障だけでなく角などの塗装剥げや木材の欠けが発生することも少なくありません。そのままでも仕様は可能ですが、見た目がよろしくないのでぜひ修理をして新品のような美しさを取り戻しましょう。

修理の流れ

座卓修理の流れですが、まずは依頼内容を確認した上で実物のチェックから行うことになります。使用されている木材や座卓の経年具合などによって修理内容を考えることになるのです。たとえば塗装のし直しをしてほしいという依頼だった場合、天板のみあるいはすべてなど、対象範囲によっても作業に違いがでます。

とくに壊れてしまっている箇所がなく、欠けている部分や塗装に難がある部分だけの修理が最も多いでしょう。その場合は改めて塗装をし直すというのが効果的ですが、これまでと同じ色へ修復したいのかまったく異なる色にしたいのかによって修理の難易度は変わります。まったく新しい色ですと、まずは依頼主とどのような色がいいのかを打ち合わせします。座卓に使用する塗料はさまざまありますので、サンプルを参考に決定しましょう。一方本来の色と同じという場合ですと、再現がとても難しいので塗料の決定には時間を要するでしょう。いくつもの塗料を組み合わせることで再現できるケースが多いので、その配合バランスを見つける作業に時間がかかってしまうというわけです。

色が決まったとしても油断できません。その塗料をすべての部分に対して等しく染み込ませなければならないのです。ここが職人の腕の見せどころですので、まるで新品と感じるような高い品質で仕上げます。最終的にチェックをしていただき問題なければ修理は完了です。

座卓の修理例

座卓の修理例ですが、まず天板のシミや擦り傷がよくあるケースとなります。座卓は木材でできていますので、よほど深い傷や汚れでなければ大抵の場合研磨することできれいな表面にすることが可能です。研磨をしたあとは下地塗装を行い、表面塗装で色付けをしていきます。このとき経験や知識の足りない職人が作業すると、研磨していない部分と色が異なってしまうという失敗が発生する恐れがあります。脚も含めて塗装し直すのであれば問題はないように思えますが、木材の状態によって塗料の染み込み方が異なるため、技術力の問われる作業となるのです。

また、蒔絵と呼ばれる技法が用いられた座卓が多く存在しています。金粉や銀粉で表面に絵模様がつけられているのですが、修理の際には非常に高度なケースとなるのです。天板の修理の際ですと、迂闊に研磨できません。蒔絵の層ギリギリまで研磨することで修理ができるような傷であればまだしも、蒔絵の層まで至ってしまっている場合には、蒔絵を維持しつつ修理することが困難なのです。座卓修理専門の職人であっても蒔絵はまったく別の技術ですので、妥協点を見つけることになるでしょう。

修理する際の注意点

座卓を修理する際の注意点ですが、業者に依頼するかDIYするかという部分がまず挙げられます。近年ではDIY人気が高いので、軽微な修理であればご自身の手で行ってしまいたいという方も増えてきていることでしょう。

もちろん自分の力だけで修理完了できるのであれば、それが一番手っ取り早いでしょうし費用的にも抑えられるのでメリットとなります。しかし、失敗するリスクも考えなければなりません。修理して使用したいと思うのであれば、その座卓には少なからず思い入れがあるはずです。そのような大切な座卓を経験の少ないご自身の手で修理した場合に、見た目などの面で使用ができなくなってしまってはもったいないことです。

プロである職人に修理を依頼する場合、失敗のリスクはほとんどありません。熟練の職人が豊富な知識と経験を総動員して修理をおこなうわけですから、仕上がりのクオリティにも安心できます。その分費用がかかってしまいますが、生まれ変わった座卓をこの先何十年も使用することを考えればプライスレスではないでしょうか。

まとめ

座卓が故障してしまった場合にはついつい買い替えを検討されてしまうかもしれませんが、修理すれば使用し続けられるケースがほとんどです。素材などによっては非常に価値のあるものもありますので、まずは修理をしましょう。「株式会社小林宝林堂」では、確かな技術と豊富な経験を持った熟練の職人が在籍しています。歴史ある座卓の修理もしっかりと行いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

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